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2002年5月25日(土)~26日(日) カヤック月間第4弾!ジョン・ダウドと行く西伊豆ツーリングの巻(西伊豆 松崎~岩地~雲見) 2日目

「Sea Kayaking A Manual for Long-Distance Touring 」の著者ジョン・ダウド氏が日本語版の出版記念で来日しました。日本語版の訳者でもある,カヤックイクイップメントショップ/シリウススポーツの並松氏をはじめ,内田正洋氏,柴田丈広氏が顔を揃えた豪華なツーリングになりました。ジョンさんはとても穏やかな感じの中にシーカヤックに対する想いが語られて素晴らしい方でした。ツーリング自体も普通でない,とても勉強になった内容になりました
 

2002年5月25日(土)~26日(日) カヤック月間第4弾
ジョン・ダウドと行く西伊豆ツーリングの巻
(西伊豆 松崎~岩地~雲見)
[画像をクリックして拡大表示できます]

マピオン地図: 松崎~岩地~雲見
 

<西伊豆ツーリング 第2日目>
 
■2日目の朝。素晴らしい岩地海岸。--------------------

朝起きたら快晴の素晴らしい天気。昨日の風も完全におさまっていました。

昨日カヤックを置いてきた浜まで歩いて行かなくてはなりません。歩いていく途中の国道から岩地海岸を見下ろすと素晴しい光景が。。。
←この写真はぜひクリックして拡大して見てください!

2日目のツーリングが始まります。
 

■いざ,出発。-------------------------------

さあ,昨日カヤックを置いてきた浜まで歩いていってから出発準備です。
ツアーリーダーの柴田さんが皆に今日の予定を簡単に説明します。柴田さんが『今日はジョンさんに先頭を行ってもらいたい』といいましたが,ジョンさんは『私はこのエリアのことを知らない』と固辞されてしまいました。
 

今日も雲一つない快晴です。風も微風で波も高くありません。昨日の海況一変もありますから油断は禁物です。参加者の皆さんも1泊して打ち解けてきたという感じで,ツーリング集団全体が明るい声で弾んでいます。

あ~楽しいなあ。。。
 

今日は岩地海岸から昨日とは逆に南へ向かいます。昨日はほとんどジョンさんのパドリングを見れなかったので,近くに着いていきます。
 

昨日の行程ではほとんど最初から最後まで,ジョンさんが最後尾に着いていたので,彼のパドリングが見られなかったんです。ジョンさんは,カレントデザイン社製ソルティスGTS?に乗って,アリュートパドルを使っていました。見ると非常にリラックスして軽くパドリングしていました。アンフェザーだったかな?ちょっと覚えていません。
 

岩地から南側の海域は今回初めて漕ぎました。ここも素晴しい風景です。ジョンさんを囲んで皆で漕ぎ進んでいきます。
 

抜けるような青い空に荒々しい岩肌の岸壁が続くダイナミックな風景が続きます。
 

こんな素晴しい風景を見ながら,波間にゆられていると至福の時間です。
 

皆のんびりと漕いでいるので,私たちも安心でした。たっぷりと『海』を楽しむことができました。
 

ゆっくりとしたうねりが流れ込む岩の間をジョンさんが進んでいきます。私たちは安全を見て岩を迂回して見ていました。ジョンさんは軽やかに抜けていきました。
 

さあ今日の行程のメインイベントは『千貫門』くぐりです。
私たちは,ココは2回目です。
 

この洞門の「でっかさ」には2回目でも圧倒されてしまいます。写真の洞門をくぐり抜けているカヤックの大きさを見れば想像できるでしょうか。。。

洞門の中で上の岩を見上げると少し恐いぐらいです。
 

さあ,洞門をくぐってから岩場を廻って,またくぐって千貫門を出ていって,ツーリングの折り返し地点です。何だか戻るのが惜しいぐらいのんびりとした雰囲気です。
 

みんなノンビリと漕いで岩地へ帰っていきます。いい雰囲気でしょう。
 

左の写真は新潟から来られた参加者の方がデジカメで撮っていただいた写真をメールしてくれました。アリガトウゴザイマス。自分達の写真は貴重です。実はこの日はラダーコードが何処かで挟まってしまってラダーが効かない状態でした。最後まで理由がわかりませんでした。
 

さーて,岩地海岸まで戻ってきてしまいました。何だかみんなツーリングを切り上げることが残念なようで,浜を目の前にして,プカプカ浮いてパチャパチャやっています。
 

ついに西伊豆ツーリングは終了です。

昨日とは,まったく違った意味でイイ一日でした。
 

■ジョンさんのレスキュー講習-------------------------------

注文したハンバーガーを昼食に頬張った後で,ジョンさんから,アブミを使った新しいレスキュー法のデモがありました。

ジョンさんは,この方法をジョン・ドーソンが考案したと話していました。
 

アブミとなるロープの輪の一方を自分のカヤックのシート脇に固定しておきます。利用する時は右の写真のようにレスキューする側(手前,白いカヤック)のコーミングからアブミを出して,レスキューされる側(奥,赤いカヤック)のコーミングにまわして向う側へ垂らして使います。

アブミに使うロープは水面に浮かんでしまわないものが良いそうです。水中に垂らしたアブミに足をかけるのですから,浮いてしまったら水中で足をかけにくいということですね。当然ですが,右左どちら側でレスキューするかわからないので両側に装着しておきます。
 

使わない時は,ロープを上手く畳んでコックピット内に収めておきます。自分が沈した時に,ロープに絡まってしまっては危険だからです。

このレスキュー方法は,助けられる人がカヤックに乗り込む際に力があまり要らないという利点があります。「力が要らない」ということは,低い水温で体力を失ってしまって弱っている人でも再乗艇を可能にするということです。

この方法の弱点は,助ける側がアブミを出すためにスプレースカートを外さなくてはならないということだそうです。彼はジョン・ドーソンとこの欠点の改良方法をテストしているそうです。どうやらアブミをデッキに固定しておく方法らしいです。
 

さあジョンさんの説明の後で,まず柴田さんと並松さんでデモにトライです。

柴田さんが助ける役,並松さんがひっくり返って助けられる役です。
 

左の写真:まず柴田さんがロープのアブミを出して,相手のカヤックのコーミングにまわして助けられる人の側に垂らします。
右の写真:そのロープに足をかけてカヤックに這い上がります。この写真で柴田さんが手を上げているのは,ジョンさんが「アブミに足をかけている時には,体重の掛かったロープがしっかりとカヤックのコーミングを固定するので,手を離していても安定している」と説明したので,柴田さんが試しています。
 

オッと危ない!カヤックが傾いて並松さんは危うく再沈するところでした。『手を離しても大丈夫なくらい安定するはずじゃあ???』
ジョンさんは,カヤックに上がってしまうとアブミに体重が掛からなくなるので安定させられなくなるから,助ける側でカヤックのコーミングを押さえてあげる必要がある,と言っていました。まあレスキュー中にわざわざ手を上げて助ける人はいないでしょうけど。。。
 

再上艇でコックピットに入れたら,コーミングに掛かっているアブミを外してレスキュ-完了です。

みんな真剣にジョンさんの説明を聞いていました。
 

さあ,次は女性二人でトライです。
 

パドルを預けておいて,アブミに足をかけてグイッと。。。
 

アリャリャ,いとも簡単に上がってしまいました。女性でも力が要らず簡単に上がれるそうです。

この方法のポイントは『アブミの長さ』だそうです。相手のカヤックのコーミングの大きさと助ける人の身長などで,上がりやすいアブミの長さが決まります。従って,どんな相手でもレスキューできるようにしておくためには,長めのアブミを取付けておいて,助ける時に足をかける部分のアブミの長さを結び目などを作って調整してあげてからセットすると良いそうです。これは何度も練習しておく必要がありそうですね。
 

ジョンさんの説明は笑顔を交えてでしたが,真剣そのものでした。
 

その後,みんなが入れ代わり立ち代わりレスキューを試していました。

みんな,ジョンさんに記念のサインをもらっていました。カヤックにサインしてもらった人,イイなあ。私たちはカヤックを畳み掛けていたので,諦めてフェザークラフト・パドルのブレードにサインしてもらっちゃいました。
 


ジョン・ダウドという卓越したシーカヤッカーと出会って共に過ごした2日間
非常に多くのことを学んだような気がしました。

海に近づく経験を経てこそ多くのことがわかってくるという真摯な姿勢を教えられた気がしています。

ジョンさんの優しい笑顔。
ジョンさんが愛おしそうに語った旅々の想い出。
ジョンさんのシーカヤッキングへの真剣な眼差し。

そして,西伊豆の海。

ジョンさん,ありがとうございました。
そして素晴しい場を用意していただきました皆様ありがとうございました。

 

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