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2002年5月10日(金)~12日(日) カヤック月間第3弾!シーカヤック・アカデミー伊豆2002 東伊豆下田市外浦海岸

「シーカヤック・アカデミー」は日本のシーカヤック界を代表する講師陣の実技やデモンストレーション,
講議などを3日間に渡って受講可能な『学んで成長して楽しむ』イベントです。

今年から,NPO認証 静岡県N第216号 特定非営利活動法人 シーカヤックアカデミー協会 として
このイベントは企画運営されています。NPOのページはこちら

私たちは第2回から参加して今年3回目です。

シーカヤック・アカデミー伊豆2002 特集 5月10日(金)~12日(日)
2日目 2002年5月10日(金)

昨年は少し遅刻してしまいましたが,今年は伊豆の下田市外浦海岸にずいぶん早く着きました。けっこう雨が降っていて,風もかなりあります。受付をまず済ませます。今年は3日間の事前予約してある人には,パタゴニア製のオーガニックコットン長袖Tシャツがもらえました。背中にはいつものシーカヤックアカデミーのロゴが。コイツはいい!今年のプレゼントは良かったです。
お世話になる民宿「西彦」さんに荷物を預けて準備はできました。受付でもらったプログラムを確認して,ワイフと1コマ目の講義を物色します。

さあ,3日間のシーカヤック漬け,アカデミーが始まりです。

11:00~12:00 『日本の漁撈文化とシーカヤック』 内田正洋氏(サンドウォーカーズ)
 今年のシーカヤックアカデミーのテーマとして「漁撈とシーカヤック」があるように思われました。シーカヤックアカデミーの講義は各講師が話したいことを出して決めるらしいのですが,シーカヤックを楽しむためのローカルルールの講義などを含めて,シーカヤックが社会に認知され始めていく今の段階のテーマとしてあるんだなと感じました。

この話は内田さんのお得意技です。日本人は世界でもっとも多種多様の魚類を食する国民であり,漁撈文化が最も身近な国だという指摘には納得です。海が無い地域からでも,2時間程度行けば海があり,食生活には魚類が確かに存在します。鯨漁など,日本では古事記(日本書紀だったかな?)にも記述がある程,昔から生活を潤す大きな祭事であったことなど,日本と言う国が,いかに漁撈文化が生活の下地として存在してきたことを認識できます。内田さんの論調は,そんなにも海に近い存在である日本が,「航海」文化の先進性を持ち続けてきた地域であって,シーカヤックが,その文化的背景に回帰しつつある象徴であると言うものです。内田さんは言っていました。「日本でシーカッヤクをやっているのを見るとカッコイイよね。風景にハマっているんだよね。」つまり,航海カヤックが日本という地域の「原風景」だということなのでしょう。
 

13:30~14:30 『トラディッショナルパドルの世界へようこそ』 塩島敏明氏(弓ヶ浜カヌースクール)

 本当は私たちは海上デモの『ロール&セルフレスキュー』を見るつもりだったのですが,外は強風と雨の嵐。講師陣たちも最初は「今日は中止だなー」と言っていたんですが,私たちが「見るつもりなんですが・・・」とポロッと言ってしまったら,「1人でも見る人が居ればやりますよー」となってしまって困ってしまいました。でも,強風下でのレスキューなんて滅多に勉強できる機会も無いから,やるなら見ようと待機していました。しかし,すごい風と雨で,いくら何でも講師の人たちが気の毒に思えてきて「やっぱり見学は止めますー。」と言いに行ってきました。講師の吉角さん・村田さんも「これじゃあ見る人が気の毒ですねえ」ということで,デモは中止になりました。

 
 急きょ,私たちは塩島さんのグリーンランドパドルのお話を聞くことにしました。漕ぎ方の基本を教えていただきましたが,左右に持ち手をずらして漕ぐのは,実際にやってみないとわかりませんね。でも,グリーンランドパドルは是非一度使ってみたいものです。
 このパドルは普通のパドルと違って,パワーフェイスでしっかりと水を捕らえたまま,フェイスをまっすぐに引くのではないということを聞きました。少し水面に向かって斜め上に水を切るようにパドルを動かすそうです。う~ん,頭で考えてもよくわかりませんでした。ようは,まっすぐ引くとパドルパワーフェイスの裏側にできる水流の渦でブレてしまって上手く推進力ができないそうです。ココは理解できました。
やっぱり使ってみないとわかりませんね。
ということで,塩島さんが実際にこの強風下で「漕いで見せます」と雨の中を出て行ってしまいました。私たちも突堤まで出ていって,塩島さんの漕ぐ姿を見てきました。強風の向い風の中を塩島さんはグイグイと漕いでいきます。流石です。塩島さんオツカレサマでした。
 

15:00~16:00 『How to make traditional arctic skin kayak』 洲澤育範氏(エルコヨーテ)

 毎年,私がお話を聞くのを楽しみにしているのが洲澤さんです。この方の様々な体験からにじみ出て来るような哲学者のような語り口に,私はすっかりファンになっています。今年もこのテーマを聞かせていただきました。題名を見ると「arctic」というところが昨年と違うと思って期待しましたが,凡人の私にはその深遠なる違いがわかりませんでした。でも,いいんです。洲澤さんの言葉の一つ一つが『いいなあ』と思えちゃいます。山口県の方でスクールもやられていると言うことですから,一度ツーリングに連れていってもらいたいものです。

 シーカヤックの奥深い魅力を,そのトラディッショナル・スキン・カヤックに感じられたひとときでした。
 

 雨風も相変わらずひどく,講義終了後は,そのまま宿に帰りました。ゴロゴロしたあとで夕食。夕食後は講義室で参加者の親睦会とチャリティーオークションがありました。オークションは結構,白熱した競り合いもありました。私が『欲しい』と思ったのはシングルブレード・ウッド・パドルでした。実にカッコイイ。これは講師の内田正洋さんが競り落としてしまいました。実は私はこのシングルパドル『カッコイイんで部屋に飾っておきたい』と思っていたのですが,後日,ジョン・ダウドと漕ぐツーリングで内田さんとご一緒した時に,内田さんは実際のスペアパドルとしてこのシングルブレード・パドルを携帯されていました。(カッコ良すぎです。)しかも,狭い洞窟にカヤックで入って行った時にサッとパドルを変えてシングルブレードパドルで漕ぎ進んでいました。ナルホド!さすが内田さんです。

 親睦会が終わった時もヒドイ雨風でした。翌日のお天気を想いながら休みました。
 

2日目 2002年5月11日(土)

 翌日朝起きてみると,雨は上がっていますがどんより重い空です。宿で朝食を取って2日目のアカデミーの始まりです。

9:30~10:30 『実際の遠征ストーリー カナダ・クイーンシャーロットVol.1』 村田泰裕氏(西伊豆コースタルカヤックス)
 このお話も今回聞くのを楽しみにしていた一つでした。昨年のアカデミーの時には村田さんはクイーンシャーロット遠征の準備のお話をしてくれました。今回はその実際の遠征の話です。
地図などでクイーンシャーロット島の説明を聞いた後で,スライドショーとなりました。一つ一つの写真とお話が『遠征』カヤッキングのチャレンジの想いと楽しみを想像させてくれます。最終的には,一周の計画を断念して戻る決断をされたのですが,村田さんのお話は失敗や挫折ではなくて,カヤッキングの喜びに満ちているように思えました。
11:00~12:00 『実際の遠征ストーリー カナダ・クイーンシャーロットVol.2』 村田泰裕氏(西伊豆コースタルカヤックス)

 休憩を挟んで,村田さんのクイーンシャーロット島スライドショーの続きです。村田さんのあの独特の面白可笑しさを含んだ語り口の裏にも,強風による一周断念の激しい体験の一面が垣間見えていました。この遠征の後で,村田さんがガイドして行ったクイーンシャーロット島ツアーの写真も見せていただきました。トーテムポール観光で有名になっている彼の地もトーテムが急速に朽ち始めていて,もう後何年持つかわからない状態で,見に行くなら早く行くしかないですよーとちゃっかりツアーの宣伝も。このツアーの様子はヒロクマさんのHPで見られます。

スライドショーが終わって村田さんが「さて皆さん,実は今のスライドの中に西伊豆でとった写真が混ぜてありましたんですよ。どの写真かわかりましたか?」と。参加者からは「えーーっ!?」との声が。私には全くわかりませんでした。そこで村田さんが一言「クイーンシャーロットは実は西伊豆松崎の風景に似てるんです。皆さんも是非『日本のクイーンシャーロット』松崎のツアーはいかがですか!」 う~ん,オチまで用意しているとは,さすが村田さん。

それにしてもクイーンシャーロット,,,行ってみたいなあ。

 講義が終わってビーチに出てみると,みんなカヤックメーカーの試乗会を楽しんでいました。ちょっと肌寒い天気でしたが,思い思いのカヤックを選んで海上へ漕ぎ出しています。


フェザークラフトの新シリーズ「エアーライン」もあったようですが風が強くて乗っている人は見かけませんでした。でもカフナ・K-1・カサラノは相変わらず人気の試乗艇でした。


面白いと思ったのは,遠路はるばる九州から来ていたウォーターフィールドのカヤックです。カヤック造りが楽しくて楽しくてしょうがないといった感じの水野社長が新しいサーフカヤックの説明をしていました。上の写真がそうです。この写真ではわからないのですが,この舟のスケグが変わっていて,大きな円盤が軸で取り付けられていて,円盤の切り欠き具合によって,スケグの出し具合と前後の位置などを変えられるようになっていました。これには「う~ん」と唸ってしまいました。実に面白いアイデアです。

また,毎年恒例の下田ライフセービングクラブの「水難救助/蘇生法と救急法」の授業が行われていました。左の写真は,けが人の運び方の実習の模様です。この講義の参加者から後で聞いた話によると,今年から蘇生法の国際基準が変更されて,これまでの緊急蘇生方法ではやらなくなったということです。せっかく昨年のアカデミーで私たちは受講したのに。。。まあ,いずれにしても既に忘れかけていたので,また勉強し直す必要があると思っています。

15:00~16:00 『セルフレスキューの限界』 内田正洋氏(サンドウォーカーズ)

 今年のアカデミーで私のベストワン講義がこの内田さんのお話でした。セルフレスキューの現実の局面での実用可能性を,技術的な側面や心理的な面からの難しさを話してくれました。エスキモーロールでさえも現実では難しいことを指摘されていました。それらの最大の問題点は,カヤックが「ひっくり返る」ということはそのパドラーの限界点の状況にあるからであり,セルフレスキューやエスキモーロールで元の状態にリカバリーすることに成功したとしても,状況が変わらない限り,またすぐに「ひっくり返る」ということであり,際限なくセルフレスキューの繰り返しになるだけで『助かる』見込みがたたないということであると説明してくれました。この問題に対処する方法は「ひっくり返」ってしまった時の状況よりも,リカバリーした後の状況の方が『より安全な状態』になっていなければならないということでした。つまりリカバリーした後のカヤックが前より安定した性能になっていないとダメだということなのです。 この内田さんの指摘に私は非常にスッキリさせられました。ずっとずっと考え続けていた問題の解答を教えてもらったような気がしました。

この写真で内田さんがもっているのが「シーウイング」というレスキュー道具ですが,これがこのセルフレスキューの限界点を撃ち破る「究極の最終兵器」とまで言っていました。嵐の中でカヤックがひっくり返って「沈」してしまったら,このシーウイングを取付けて膨らましてから再乗挺します。この状態でカヤックはとてつもなく安定した状態になっていて,慎重に漕ぐなり待つなりして危機を脱することができるというわけです。この「シーウイング」という製品は日本ではフェザークラフト製ファルトカヤックのオプションアクセサリー品としてエイアンドエフさんが取り扱っているのですが,取扱量としては少ないようです。内田さんはこの「シーウイング」の普及活動をやりたいといっていました。カナダのGeorgian Bay Kayak Ltd. というメーカーが作っているものでこんな紹介HPもあります。この「シーウイング」を自分のカヤックに合わせてオーダーできるような形で取り扱ってくれるインポーターが出てきてくれないかと私は願っています。

 講義が終わって外へ出てきたら,コア・アウトフィッターの山口さんの『シーカヤックの実践ロープワーク』の授業をやっていました。一番よく使う「もやいむすび」を私もアカデミーで教わったのですが,もう今でははっきり覚えていません。こういうのは常に使っていないと忘れちゃいますね。身体で覚えてしまわないと。。。
 

 さてさて,2日目恒例のお楽しみと言えば,豪華商品争奪ビンゴ大会です。今年も隠れプレゼントも用意されてビンゴが続きます。私は早くからビンゴリーチになりましたが,最後までビンゴが来なくて,結局アカデミー記念長袖Tシャツになってしまいました。昨年,奥様がウォーターフィールド提供のカヤックが当選してすっかり有名人となったHIROKUMA さん御一家は今年も健在でした。様々な豪華プレゼントをGETでビンゴ長者なHIROKUMAさんでした。ただ周りからは多少うらめしい目線が。。。今年も塩島さんのトラディッショナル・ウッド・パドルが目玉商品になっていましたが残念ながら私には当りませんでした。。。

 

 ビンゴ大会の後は,いつものカヤック仲間と宿で5月生まれの女性二人の為に『お誕生日会』をやりました。シーカヤックアカデミーとは関係ないのですが,右の写真の特製ケーキを見てください。下田市のケーキ屋さんに前もって注文してあった素晴らしいケーキで感激しました。中央にはパン菓子で作られたカヤックが,その周りには伊豆の青い海の色を。ケーキ屋さんも海の色を表現するのに苦労したでしょうね。アルミホイルで波紋を造った上に青と緑のアメをかけて作ってありました。

この夜はみんなで,持って行ったシャンパンを何本も開けて,楽しく騒いでしまいました。女性陣はお手製のバースデイカードやプレゼントももらったりと大感激の様子でした。

3日目 2002年5月12日(日)

 3日目,起きてみると雨も上がって,ところどころ晴れ間も見えてきていました。やっと天気も回復と言うことで,私も着替えてカヤックの試乗に出かけて行きました。

 今回の試乗艇の目玉は日本初上陸ニュージーランドのFirstLight Kyakasのモデル420Cというファルトカヤックです。長さ4.2m・幅56cm・重さ8.9kgという驚異的な軽さのモデルです。日本では頼れるショップ・シリウススポーツさんが取り扱ってくれます。組み立ての実演もしてくれましたが,実に簡単でシンプルな構造です。テンションをかけたりする部分が構造的な機構を持つのではなく,コードを使った仕組みなどでシンプルかつ軽量な仕掛けにアイデアのつまった斬新なファルト・カヤックになっています。
 

  この写真の試乗艇はデモ用のハルが透明なビニールタイプです。実際は黒い弾性ウレタンになるそうです。私も試乗してみましたが,その外見から想像していた華奢な感じを裏切られて,実にしっかりとした乗り心地で,非常に驚きました。ハルの形はセンターキールの全く無い形状なのですが,意外と直進性もあって,リーンさせた時の2次安定性もしっかりしていました。そして,何と言っても片手で持ち上げられる程の軽さは驚異的です。荷物の積載量はそんなに望めないことはありますが,気軽なDAYツーリングにはぴったりですし,旅に持って出かけるには最高のカヤックでしょう。私は思わず『欲しい』と正直思ってしまいました。
 2002年中に4.8mのモデルも発売するとのこと,ちょっと悩ましいモデルです。

11:00~12:00 『伊豆の漁撈文化とシーカヤック』 佐々木源也氏(下田漁業協同組合組合長)

 下田漁協の佐々木氏は非常に嬉しいお話をしてくれました。氏は以前から下田でカヤックをやったらどうかと思っていたそうで,我々に親近感も持っていてくれるようなお話でした。下田市の漁業の歴史と漁法の変遷を聞かせてくれました。こういった漁業の歴史を聞くと日本という国が海洋民族であったことを思い出させてくれます。普段カヤックで海に出ていても,自分がそうであるとは思わないのですが,日本人には海に出る姿が似合うものなのでしょうか?

参加者から,漁業従事者から見てシーカヤックはどう見られているのか,という質問が出されましたが,佐々木氏は「シーカヤックは漁船からは見えにくい」指摘があり,危険の無いように注意して欲しいということが言われました。

 今年は外浦観光協会のご好意でお昼時に伊豆の海の幸盛り沢山の『かつぎ鍋』が振舞われました。伊勢海老もいっぱい入ってイイ出汁のお鍋で,思わず「ウマイ!」と参加者の皆さんも大喜びでした。地元での昔からの呼び名で「かつぎ」とは海女さんのことを指す言葉で「海女さんの鍋」ということだそうです。 外浦の地元の皆様ありがとうございました。
 

13:30~14:30 『海難事故の現状と対策』 下田海上保安部

 海上保安部の方が,現在の海難事故の傾向を説明していただきました。海上保安庁の活動紹介ビデオも見せていただきました。海難事故はどうやら増える傾向にあるようですが,カヤックの事故も少し増えてはいるようでした。参加者からは,少し前の不審船騒ぎの話が出ていました。シーカヤックアカデミーとは関係ないので,どうでもいい質問だったのですが,海上保安部の方は,個人的には目の前の不審船に対して手を出せないことが非常にくやしい思いをすると言っていて,その人間臭い言葉に私は少しホッとする気もしました。

 ビーチに出てみると講師陣たちによる『子供のシーカヤック体験教室』が始まるところでした。安全なシットオンカヤックだけでなくクローズタイプのカヤックも用意されていました。私は大丈夫なのかな-とちょっと思ってしまいましたが,さて。。。
 

 子供達にパドルやPFDの道具の説明と扱い方を説明していきます。地元の学校の子供達が集団で参加していました。
 
 

 子供達は元気で屈託のない顔でワイワイガヤガヤにぎやかです。講師の紹介で,遠藤さんが『このおねーさんはね,バルセロナオリンピックの代表選手だったんだよー』と紹介されると「スゴーイ!」。レインドックの野川さんが『このおにーさんは,カヤックで日本一周したんだよ-』と紹介されると「エーッ!」。うーん,見ているだけで,実に楽しいゾ。
 

 パドリングウルフの名倉さんが,子供達にパドルで漕ぎ方を教えています。
 

 それだけで,すぐ子供達をカヤックに乗り込ませていきます。すぐ脇でサポートのために待っていた内田さんのカヤックを男の子が指差して「オレ,これがイイ。カッコイイから。」と,内田さんは『コレはだめ,オレの』と苦笑されていました。
 

 子供達はカヤックに乗り込みパドルを握ってはしゃいでいます。
 

 さあ,みんな海上に出て行きます。見ている私はけっこうヒヤヒヤなんですが,子供達はまったく怖がっている様子もなくメチャクチャに漕いで行きます。アッ危ない,とひっくり返る子や,曲がらないでどんどんまっすぐ行ってしまう子やら,ムチャクチャの状態になっていましたが,さすがは講師陣たちが1人も目を離さないようにしっかりサポートしていました。

こんな子供達にカヤックは危険なんじゃないかと最初に私は思いましたが,何のことはない,子供の方がずっとたくましくて冒険心に富んで聡明なチャレンジャーでした。危なげなパドリングもすぐ身体でわかってきて,右に左に見事に漕いで行くその姿を見ていると,なんだか非常に嬉しくなってきてしまいました。『子供達にカヤックで海に親しんでもらう』これはとてもとても重要な活動です。
 

 そうしているうちに,アカデミーの超人気アトラクションとなっている「緊急信号弾の試射」が始まりました。あいかわらずIHIアエロスペースエンジニアリングの荒生さんの人柄がにじみ出るような説明&デモは参加者の人気の的です。今年は特にトラブルもなく試射は大成功でした。

この緊急信号弾「レスキュー4」は4連発の耐水信号発射器で,シリウススポーツさんで購入できます。値段は少し高いんですが,命には変えられませんので,今後は日本でも普及が望まれます。とは,言いつつも,私も携帯するのはチョット。。。高いですねえ。もう少し安くなれば非常に普及すると思うのですが。
 

 ビーチで人だかりがと思ったら名倉さんの『美味しいおやつが食べられる講座』でした。どういう講座かと思ったら,単にお菓子を配りまくっていたらしいです。子供達が大喜びでした。
 

 ビーチで講師陣たちが集まっていると思ったら,サーフカヤックについてあれこれ語り合っていました。オリンピック選手だった遠藤さんが見事に漕いでみせてくれました。この後講師の方々が試乗をしてました。最初はグラグラッとしていましたが,そこは日本を代表するシーカヤッカーで,皆さん見事に乗りこなしていました。
 

15:00~16:00 『グループレスキュー』 柴田丈広氏(アルガフォレスト)長桶純至氏(KAI’TO)

 今回最後の講義はグループレスキューを見てきました。助けられる役の方には気の毒でしたが,基本のTXレスキューを何度も説明付きで見せていただきました
 

 型通りのTXレスキューを見せてもらった後,参加者からの質問で,助けられる人がパニックになっていたりした時のこととか,型通りにすることよりも状況に応じて早く水から上げる事を優先する選択の可能性など,臨機応変の対応ができるぐらいに何度も練習する必要性があげられていました

 

今年もシーカヤックアカデミーが終わりました。学ぶ事も多かったのですが,今年は楽しめました。お天気は今一つでしたが,カヤッカーばかりで朝から晩までカヤックづくしで,ご機嫌な3日間でした。

アカデミー最後のビーチでの討論会で,新たにNPOとなったシーカヤック・アカデミーの今後も語られていました。NPOシーカヤックアカデミーは参加者で運営されて行くものであり,伊豆だけでなく瀬戸内でもやりたいし,もっと他の場所でもやれるようにしたいと抱負が宣言されていました。今回参加してNPOの会員となった私たちは,初代の会員でもあり,会員のそれぞれがNPOでやりたいことをどんどん現実のものにしていってほしいと講師陣からはエールもありました。

私たちにできる事は何だろう。。。
やりたい事は何だろう。。。

 

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