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2009年6 月

no.001 レスキュー事例: 初心者沈脱、ハッチ流出、カヤック移乗、トーイング

大波、初心者沈脱、その上ハッチ流失で、背後に波が打ち寄せる岸壁が迫る!

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南西の風。1.5mのうねり。
岸から出て、水道を渡って、南隣の湾へ向かう。水道を渡ると南西からの大波に煽られながら南の湾へ向かう。
湾内に入るも初心者が沈脱。なんと後部ハッチが流失しカヤックは満水状態。
リーダーがグループレスキューで乗艇させるも満水状態で不安定なカヤックでは無理。
東側には波が激しく打ち砕ける岸壁が迫る。
再び沈脱者を泳がせて、排水を試みるが後部ハッチが無いので無駄と判断し、
不安定なカヤックにリーダーが移乗し、
サブリーダー他の2艇で初心者をリーダーの船に再乗艇させる。
サブリーダーはカウテールで初心者の乗った艇を繋いで、南の湾内へ避難する。

■メンバー構成
①赤:リーダー(カメラ艇):第1のレスキュー
②黒:初心者(沈脱する)
③ベージュ:上級者:第2のレスキュー・トーイング
④赤白:中級者

⑤青白:サブリーダー
⑥黄白:中級者
⑦ :中級者
⑧ :中級者

■■■次の映像を細かく見て状況を分析したり、自分だったらと考えてみましょう■■■

001-A. 漕ぎ出す前の準備は? 判断は?  
001-B. 大波の中を漕いで行く方法はどうだったのか? グルーピングは? 
001-C. 再乗艇の段取りは? パドルはどこに行った? 
001-D. 艇を移乗した判断は? なぜ? メリットとリスクは? 他に方法は? 
001-E. 他のメンバーはどうしていたのか? 
001-F. トーイングの方法は? 

■ケーススタディを試行するにあたって

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数年前からプロガイドのRyuさんのTLS(ツアー・リーダー・セミナー)を受講したアマチュアカヤッカー有志で、TLW(ツアー・リーダー・ワークショップ)というものが始まりました。TLWはアマチュアカヤッカーが自分たちで、安全なシーカヤッキングに必要なスキルや経験をグループワークで学び合おうというものでした。

このTLWでも、練習できる実技や模擬実践が繰り返されてきましたが、『もし危険な状況に陥ったら・・・』という場面は、練習が出来ないという現実があります。今回ここで素材として提供していこうと思っているケーススタディでは、実際にあった事例はもちろん、いろいろな場面を想定した「仮定」の事例でも良いと私は思っています。

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ケーススタディは正解を当て競うものではありません。ケーススタディとは、ありとあらゆる事象を「想像力」という技を使って、仮想体験していく訓練です。あらゆる可能性を先読みしてリスク回避するための判断の訓練です。特に複数の人で、議論すると様々な視点や立場からの状況分析の実践訓練になって良いと思います。また、お題をそのまま解釈する必要は、ありません。むしろ『この時、もし○○だったら』と、場面想定を何パターンも変えてシミュレーションし、判断を変えるべきかどうかを考えていくべきで、それが臨機応変の対応力の訓練にもなります。


※何もわかっていないままの試行ですので、皆さんのご意見・要望などあれば、メールをお送りください。


サイト管理者: tetsuyakこと、千葉 (横浜市金沢区在住)
 
 

■ケーススタディの使い方

1)まず状況把握に努める。

ケース事例に描かれた状況にいると仮定して、自分が置かれている状況を把握し、分析することがまず重要です。描かれていない事も想定として考えてみると良いでしょう。

2)順番に、自分ならと判断して行動するパターンを考えてみましょう。

この時、「スペアパドルを持っていなかったら」 「風向きが逆だったら」などと状況設定を変えて、とるべき行動パターンをさまざまに考えてみましょう。

3)普段、一緒にツーリングに出る仲間たちと一緒に、ケーススタディをやってみましょう。

みんなでツーリングに出る場合に、事前の計画や次の行動を決めていくときに、何を準備しておくべきか、なぜそうすることが必要なのか、リーダーとメンバー間の意思疎通がスムーズになるはずです。実際にはソロで漕ぐよりも複数人数であることが多いはずですから、このことは実際に良い影響が早く現れる効果となります。

4)極限まで困難な状況を考えてみることも重要です。

「自分以外の二人の初心者が同時に沈脱してしまったら」 「上陸できる浜が近くになかったら」 「沈脱してしまった高齢者の意識がない」などと絶望的な状況を考えることも必要だと思います。 通常のレベルのカヤッカーであれば、この時、とるべき行動は非常に困難になるはずです。この想定では最高レベルのレスキュースキルを身につけるための訓練ということではなく、自分に出来ること/自分ではできないこと(限界レベル)をあらためて自覚し意識しておくことが大切なのではないでしょうか。こうした想定問答をしていくと、そういった状況にならないような予防措置を考えておくことがポイントだと気付くことが出来るでしょう。

■ケーススタディ(題材)、アイデアなど募集中!

★考えるための事例を募集中です!実際にあったことでも、仮定の話でも結構です。
Sea Kayaker Magazine」や「kayak 海を旅する本」などの雑誌の記事を参考にしていこうとは思っていますが、沢山作るのは難しいですねえ。
どなたかケーススタディの作成をお助けあれ!

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